ブサメンでデブの男性とセフレに??

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ななのは

30代前半

神奈川県

彼氏の浮気に対抗して出会い系に

30代・既婚の女性です。幼い頃から安達祐実に似てると言われていました。童顔好きな男性にはウケが良く、20代の頃まではそこそこ自信がありました。

そんな私が絶好調だった20代の頃の話です。

当時、私には長年付き合っていた彼氏がいました。10代の頃から付き合っていたので、体の関係というのも彼しか知らず、どんなに他の男性から声をかけられても見向きもしないで、ずっと彼一筋で通してきました。

しかし、そんな彼の浮気が発覚。

散々喧嘩して仲直りはしたものの、どうしても許せなかった私は、報復に自分も浮気をしようと思いました。
しかし自分の友人や知人関係で浮気をしたら、彼氏とも共通のつながりが多かったので、周囲からどんな目で見られるかわからない。
そこで自分の普段の生活とは全くつながりのない相手を探そうと思い、出会い系サイトを利用しました。

その時、大手の出会い系サイトにいくつも登録していろんな人とやりとりをしたので、ハッキリと覚えていませんが、男性からのメッセージをものすごくたくさんもらって、その数はいちいち読んでいられないほどでした。
ザッと流し読みでメッセージに目を通していた中で、目に止まったのは比較的文章の短い人。
長々と文章を書いてる人はそれだけ熱心な人なんだと思うけど、読む気になれませんでした。

バツイチ自称ブサメン

そんな中で実際に会うことになった唯一の人がケンジさんという関西に住む20代でバツイチ、工場勤務の男性でした。
最初はいろんな人とメッセージのやりとりをしたけれど、ケンジさんはいつも返事が短くて、でも要点をキチンと捉えてくれていて、無駄のない会話っていうのかな?そういうのがラクで好印象でした。
あとメッセージ上ですが、関西弁で親しげに話してくれるのが敬語よりも距離感が近い気がして楽しかったです。
まるで友達と他愛もないやりとりをしているようで気持ちもラクに話ができました。

ケンジさんとは数回メッセージをやりとりしたのちに、メアドを交換して直接メールで連絡をとるようになりました。
そこからはトントン拍子で、携帯番号を交換して電話で話すようになり、毎晩のように電話でやりとりしました。
最初は浮気するつもりで男の人を探していたのに、気づいたら遠方の関西に住む男性と出会い、ちょっとだけ真剣に気になり始めてしまいました。

ケンジさんと出会い系サイトで知り合って1ヵ月くらいした頃、会ってみたくてたまらなくなった私は、用事で関西に行くからそのついでに会えないかと約束をとりつけました。
ケンジさんは快く了承してくれて、実際に会うことに。
当時の私はケンジさんの声や話し方、サッパリとした考え方が大好きで会ってみたい一心でしたが、実はケンジさんの顔を知りませんでした。
私の顔は写メで送ったことがあるものの、ケンジさんはどんなに催促しても「ブサイクだから…」と拒んで、一度も見たことがありませんでした。
普通ならそんな人に絶対会うべきじゃないと思うんだけど、1ヵ月間ケンジさんと色々な話をして、ケンジさんの内面に惹かれていた私にとって、顔など気にするところではなかったのです。

ブサメンかつデブ

関西に向かう新幹線の中で、心の準備をするようにあらゆるブサイクを想像しました。
どんなブサイクでもショックを受けないようにしたかった。1ヵ月間話して惹かれた、ケンジさんの内面を大事にしたかったんです。

しかし、約束の場所に来たケンジさんを見て、私は驚愕しました。
やってきたケンジさんは自分でも言ってたとおりのブサイクで、相撲取りのような人…。見た目でいえば朝青龍です。
ブサイクは想定済みでも、デブは想定していませんでした。
私、ブサイクは耐えられてもデブは無理!って趣味をしていたので、ショックでした。
しかも電話とは違ってロクに喋らない、一生懸命喋っている私への返事も愛想がない。
なんかもう萎えちゃって適当にバイバイしようと思ったんだけど、切り出すキッカケがないまま夜になりました。

居酒屋で軽く飲んだら、ケンジさんも緊張がほぐれたのかいつもの調子で話してくれて、そこで初めて一緒にいて「楽しいな」って思いました。
見た目はものすごく好みじゃない、むしろ嫌いなタイプだけど、やっぱり話すと私の惹かれたケンジさんだなって思ってドキドキしました。

居酒屋を出た後、私はビジネスホテルを予約していたので今度こそ帰ろうと思いました。
そしたらケンジさんから「オレの家で飲み直さん?」とのお誘いが…。
時間的に考えてもビジネスホテルには帰れなくなるし、それはケンジさんの家で一泊することへのお誘いでもありました。

私も、もともとは浮気するつもりで探した男性だし、実際惹かれてしまった男性だったので、そういう気がなかったわけではありませんでした。
しかしあまりにも自分の好みとはかけ離れた容姿の男性とっていうのも抵抗があり、頷くことはできませんでした。
ケンジさんはそんな私の手を取り、「コンビニで酒買ってこ!」と半ば強引に家路に向かい、またしても私は断ることができぬまま、ケンジさんの手に引かれ、家にお邪魔することになりました。

ブサメンでも体の相性が良かった

ケンジさんはアパートに1人暮らしでした。
そこで飲みながら話していたら、当然のごとくそういう雰囲気になり…。
「ああホントにヤラれちゃうんだな」と思うと、妙に冷めた気持ちになりました。
今までずっと彼氏一筋で、彼氏以外知らなかった私が、本当にこんなふうに体を許していいのだろうかって、その時になって初めて思って軽率な自分に冷めた気持ちになったのです。

しかし、そんな気持ちも束の間。

今まで彼氏しか知らなかったことが、逆に私を驚かせることになりました。
体って本当に相性があるんですね。キスだけでも全身の力が抜けていくような感覚を初めて知りました。
それまで正直セックスって気持ちいいと思ったことがなくていつも演技していた私が、何も考えられなくなるほど快感に溺れました。
それが相性なのかケンジさんのテクニックがすごいのかわからないけれど、ケンジさんも驚くほどにシーツを濡らしてしまって、初めてイクということを知りました。

結局ケンジさんとは朝方まで互いに堪能しあい、翌日帰る新幹線のホームで「彼氏と別れて付き合って」と言われましたが、お断りしました。
冷静になるとやっぱり彼氏が好きだし、ケンジさんは見た目が無理…まだそんなふうに思っていました。

しかしそれからもケンジさんとの夜が忘れられず、彼氏に抱かれるたび、内心彼氏に幻滅する日々が続きました。
ケンジさんに抱かれたことで、彼がいかに自己中心的なセックスなのかを知ってしまったんです。
ケンジさんとお付き合いするのは断ったものの、それからは体がケンジさんを求めてしまい、理由をつけては何度となくケンジさんに会いに行って抱かれました。
そうしているうちにケンジさんも会いにきてくれるようになって、遠距離で会う回数は多くないものの、完全なセフレになっていました。

結局そんな生活が続いたのち、彼氏の浮気がまた発覚。
その頃の私はもう彼氏を責められる立場でもなかったので、それをキッカケに彼氏とはお別れしました。

もちろんその後付き合ったのはケンジさんで、今では結婚して私の旦那さんです。

自分がまさか出会い系サイトで出会った人とのセックスに溺れて、結婚までしてしまうとは思いもしなかったけど(笑)。
結婚生活は幸せだし、ある意味運命の出会いだったのかなって思います。

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